過敏性腸症候群(IBS)

過敏性腸症候群 IBSで人生のピンチが人より多すぎる

人間は生きていくにあたり、様々な困難を乗り越えなくてはいけない局面に必ずぶちあたる。

私もこの年まで生きてきた中で、ここで簡単に書ききれないほどの辛い出来事をいくつか経験してきた。
人間には生まれてきた中で、クリアしなければならない課題がある。
逆にその課題をクリアするために生まれてきているといった方が正しいらしい。
これは逃げようがない事実だと、これまでの経験から実感もしている。

ただ、その宿命的な人生の課題の他に、20代前半から患っている過敏性腸症候群(IBS)のおかげで、私には生活の中で人より多めにピンチが訪れている気がしてならない。

毎回毎回、大事なところでやってくるウンコの襲撃。

思い起こしてみれば、いつもヤツが私の綺麗な思い出をウンコからの逃避行の思い出に上書きしていやがるのだ。

人の幸せは許さない!ウンコの襲撃

あれは私の23才の誕生日。
まだ私がキラキラしていた(はずの)時代だ。
その日はお付き合いしていた彼(今の旦那さん)が
汐留のホテルなんぞ予約してくれて
夜景の見えるレストランで食事し、プレゼントをもらうという
ベタだけどとっても幸せな誕生日プランを設定してくれていた。
しかし、ウンコは幸せを許さない。

そんな幸せ誕生日プランなんぞクソくらえ!(うまい!)
とばかりに、まーーーー、くるわくるわ腹痛の波😫

レストランにいても部屋にいても、翌朝の優雅なコーヒータイムも
腹痛に顔をゆがめながらトイレに行くタイミングを計るばかり😱💦

40才を迎え開き直った今となっては、
旦那さんの前でお尻をおさえながらトイレに駆け込むなんてのも日常茶飯事だが、
こんな私でもまだ23才の時は通常の女子並みに恥じらいもあり、
何度もトイレに行くこと自体が本当に苦痛だった。

その日のことを後日友達に愚痴ると、『あんたはホント、キマんない女だね~』🤣と爆笑されたのをよく覚えている。

本当にその一言にすべてが集約されている。
過敏性腸症候群を患っている人はみんな実感していると思うが
この病気、人生のキメ時にキマんないのだ😫。

ウンコに支配されるIBS患者

ここぞという時には、必ずわたしを仕切ってくるウンコ。
ここぞというほどでもない、なんでもない日にも勿論仕切ってくるウンコ。

早朝に出発して海に行こう!なんて張り切って計画した日には
高速道路上でウンコからの襲撃。
次のサービスエリアまで血の気の引いた顔で緊迫感マックスの車内。。

海外旅行に行こうとすれば第一関門は空港の駐車場から空港までの送迎バス。(乗ってるのはたったの15分くらい)
ここでまたウンコからの襲撃により顔面蒼白。

海外まで行かなくても、
なんなら下北沢の小劇場でお芝居を観ようとしたくらいで
びっしり入ったお客さんで簡単には通路に出られないな。。と思った瞬間
ヤツにロックオンされる。。
その後は半分白目の状態でお芝居と格闘。

こんな感じで、いつもいつも楽しい思い出のB面にヤツが君臨しているのだ。
そして時にA面にしゃしゃり出てきて私の思い出をウンコとの格闘だけに塗り替えてきやがる。

なんでやねん!

なんでキラキラなお誕生日過ごしちゃいけないんだ?
なんで早朝に海に行っちゃいけないんだ?
なんで空港まで15分くらいバスに乗っちゃいけないんだ?
なんで小劇場でお芝居見ちゃいけないんだ?

挙句のはてに、子供と訪れた動物園で象にウンコを投げられそうになった日には
子供を抱いて逃げながら、この人生を呪って涙目になった。

過敏性腸症候群と診断されてから、本当に様々な薬を処方されて
たくさん服用してきたが、どれも症状の改善には結び付かなかった。
あんなに大量の薬を飲んで全く効果が無いのなら、ラムネでも食べている方がましだ。
そして食事を健康的に変えようが変えまいが、いずれにしても下痢である。

すでにこの病気になって17年が経過している。

IBSに宣戦布告

そんな中、ここ最近私が実践しているのは腸を甘やかさない訓練だ。
(言葉にしてみると非常に馬鹿っぽくて今自分が一番驚いている)

薬が効かない、食事も関係ないとなれば残るは精神論しかない。

薬は飲まず、食事は好きなものを食べてやる。ビールだってグビグビいかせてもらう。
そしてお腹が下ってきたら、たとえトイレに行ける状況でも究極まで我慢する。
わたしの理論では、下痢は腸の甘えというところにたどり着いた。

いつでも俺が痛くなって下ればお前はトイレに行くんだろ?
さあ、早くトイレに行けよ。さあ!
お前の用事なんて中断してさぁ。行っちゃえよ、トイレ!

腸にこう言われているように感じてきたのだ。(メンタル大丈夫か?)

そっちがそうなら、こっちは意地でも行きたくない。
わたしは今、仕事をしている。忙しいんだ。
お前の思い通りになんてなると思うなよ?

わたしは、お前(ウンコ)に負けない!!

そして最後に脂汗をかいてトイレに駆け込む。(負けやんけ!)

究極まで我慢して悶えている私の横から、『本当はそういうプレイが好きなんじゃないか?』などとゲスな疑いを投げかけてくる旦那さんを振り払い
最終的にはお尻をおさえながらトイレに駆け込むことになるのだが、
17年もこの病気を続けていると普通の思考回路さえ保てなくなってくるというものだ。

今年、夏祭りで光る💩を見つけたとき、自然に『コレください』と言っている私がいた。

嫌よ嫌よも好きの内・・・?
否!!

これからもウンコとの長い長い闘いは続くのであろう。
そしていつかは・・・

この支配からの卒業。。(尾崎)

悩みに押しつぶされていた私の人生を明るく変えた本「道は開ける」D・カーネギー本当に辛かった時に、悩みに支配されず自分の考え方をコントロールする方法を教えてくれた、D・カーネギー著「道は開ける」。見た目は難しそうだが、楽に生きるヒントがいっぱい詰まった1冊をご紹介。...
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冨岡さわこ
冨岡さわこ
こんにちわ!湘南に住む、占い師でエッセイストの冨岡さわこです。(✿✪‿✪。)ノ すれすれの人生、避けて通れないならネタにしよう! わたしを悩ませるあんなこともこんなことも、こんなことも。 現在、中学生と小学生の二人の娘を持つ母です♪ 過敏性腸症候群IBSのおかげで、人生に無駄なピンチが多めに降臨。