おもしろ

稲川淳二の怪談で思い出す 怖い話実体験

今年は長い長い梅雨だった。

7月に入る前に梅雨が明け、うんざりするほどの猛暑となった去年とはちがい、今年はやっときた遅い夏といった印象だ。なんと今年は去年の梅雨よりも一ヶ月近くも長かった。

早く太陽あびたい!と待ちに待っていた梅雨明けだが、明けてしまうと連日の猛暑にすぐ熱中症、夏バテ、というのが最近の私の傾向である。

それでもやはり大好きな夏。日本は四季の国と言うけど、実際に夏はほんの短い期間で終わってしまうのだ。

ギラギラの太陽の下、海行きたい!プールも行きたい!BBQもしたい!と、短い夏の週末は予定がもりだくさんである。

そして日本の夏の夜を彩る三大要素といえばお祭り、花火、稲川淳二だ。

稲川淳二と言えば、言わずと知れた怪談の達人である。

調べてみると彼は1993年のお盆から始めた怪談イベント以来、これまで27年もの間、稲川淳二の怪談ナイトなるツアーをやっていて今年の夏も怪談ナイトで全国を回っている。

稲川淳二の公式ホームページのご本人の画像がすでに恐ろしく、怪談に出てくる人じゃなくて怪談をする側の人の顔がこんなに怖い必要あるのか?という疑問も残るが、27年もの間、徐々に規模を拡大しながらツアーを続けるとは、もはや稲川淳二はミスチルやサザンのような日本の大御所と肩を並べるビッグアーティストと呼んでも過言ではないかもしれない。

稲川淳二の怪談を聞いていると気になるのが、怪談話のクライマックスで稲川淳二本人が盛り上がりすぎて、何を言っているのか聞き取れないという事(笑)・・・。
( ̄。 ̄; あんだって?

それでも毎回毎回、彼の突然の「ぎゃーーーー!!」というトラップに引っかかり、ビクッーーーー!!となる、稲川淳二の思うツボな私がいる。

来るぞっ来るぞ・・・「ぎゃーーーー!!」が来るぞ!と、わかっているのにだ。

なぜ来るとわかっているものが来ただけなのにこんなに飛び上がってしまうのだろう・・・。

そんなことを考えていたら、実家の近所で買われている大型犬のことを思い出した。

その犬は敷地の中を放し飼いにされており、道路沿いにあるその家の塀のそばを人が通ると、どこからともなく走ってきて塀から身を乗り出し、通る人に向かって突然すごい勢いでギャンギャンと吠えたてるのだ。

敷地の中を放し飼いのため、その家の長い塀の横を通り過ぎるとき、どのタイミングで突然この犬が飛び出してきて耳元で吠え始めるか予測がつかず、いつもそこを通る時には「もう来るか?そろそろ来るか?」と緊張でビクビクしてしまう。

ビクビクとしながら、ビクビクしてるのがバレないように平然を装って歩いているのだが
不意にガサガサ!と植木の葉っぱをくぐる音がしたかと思うとヤツは突然ものすごい勢いで吠え出すのだ。

その瞬間、私はいつも飛び上がってしまい、心臓がとまりそうになる。

ここを通れば、この家の塀の始まり地点から終わり地点までのどこかでこの犬が飛び出して吠え出すことはわかっている。だから来るぞ来るぞ・・と構えながら歩いているのに、本当に毎回、コントのように飛び上がってしまう。

いや、必ず来ると思っているからこそ逆に意識が高まりにこんなに驚くのかもしれない。

そして毎度毎度、ビク!!!!と飛び上がり、動悸にむせかえった後に
クァーー!!と怒りが込み上げてくる。

この馬鹿犬め!
人間をなめやがって!!

まさか、ここを通ってお前にビク!!!!とさせられた人間全員がお前を見逃してくれると思ってるんじゃないだろうな?

全人類を代表して、わたしが今から塀を飛び越えてお前にスリーパーホールドをかけてやることだってできるんだからな?

私を誰だと思ってるんだ?

人間様だぞ?

私にシメられた日には、せいぜい自分が土佐犬じゃないという事実を呪うんだな!ただの大型犬めと、いつも(心の中で)思いっきり罵詈雑言を浴びせかけている。

話はかなりそれたが、来るぞ来るぞ。。と思っているからこそ、予想していないときの恐怖感より怖さが倍増するという現象は、この馬鹿犬と稲川淳二は通じるものがある気がしている。

私の体験した怪談話

ところで怪談話と言えば、私にとっていつまでも忘れられない恐ろしい出来事が1つある。

あれは私がまだ20代だったとある夏の夜の事だ。
夜中に喉が渇き、トイレに起きたついでにキッチンに飲み物をとりにむかった時だった。

ふと、リビングにある大きな姿見の鏡に目をやるとその鏡に、白い着物を着た不幸そうな女がうつっていたのだ。

表情は生気を失い、恨めしそうにこちらを見ているではないか。

一瞬にして背中に冷たいものが走るのを感じた。
突然の事に、私は思わずギャ!と悲鳴を上げ飛びのくと、尻もちを付くようにヨロヨロと後ろに倒れこんでしまった。

で、出た・・・。
幽霊だ。。

ご、ご、ごめんなさい。。
おかえりください、おかえりください、おかえりください、おかえりください・・・・

恐怖でゾワゾワしながら、思い切ってもう一度恐る恐る鏡を見ると、なぜか女性の霊も尻もちをつきながら、怯えた表情でこちらを見ているではないか。

あれ?
不幸そうな女性の霊が鏡の中に・・・・って・・・

私かい!!!!

なんと、私が白い着物を着た不幸そうな女の霊と思ったのは、白いバスローブを着たスッピン寝起きの自分であった。

不幸そう、生気を失った、恨めしそうな女性の霊。。

どんだけ自分のスッピンをけちょんけちょんに評価してしまったのだろう。

しかもいつもバスローブなんて着ないのに、その時はたまたまお友達からプレゼントされたため、せっかくだからと着て寝ていたのだった。

寝ぼけていたことと見慣れないバスローブ姿も手伝って、私は自分の姿を完全に「成仏できない女の霊」とジャッジしてしまったのだった。

毎晩自分がこんなに恐ろしいすっぴんに戻ること自体が、身の毛もよだつ怪談ではないか・・。

夏になると思い出す稲川淳二の怪談と、ちょっと切ない不幸顔の女の霊の話であった。

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こんにちわ!sawachinです(✿✪‿✪。)ノ すれすれの人生、避けて通れないならネタにしよう! わたしを悩ませるあんなこともこんなことも、こんなことも。 7歳9歳の娘の子育てと仕事の両立に奮闘中! 過敏性腸症候群IBSのおかげで、人生に無駄なピンチが多めに降臨。