エッセイ

子供がいるところ事件だらけ

先日、近所のママ友のお家に遊びにいってきた。

長女の同級生の男の子(8才)のお家なのだが、4才の妹と2才の弟もいる、
にぎやかなお宅だ。
初めてお邪魔したので、きれいなお庭だね♪などと話しながら玄関のドアを開けると
ママさんが、『壁が汚いから気をつけて!』と一言。
『子供いると壁って汚されるよねー。うちもだよー!』などと呑気に返事をしたところ
『違うの。(娘に)鼻くそつけられてることあるから。。』とのこと。

そ、それは危険だ。。
だから気をつけて!なのか(; ゚ ロ゚)
納得の一言だった。

やっちゃいけないことをして、言っちゃいけないことを言う危険生物。
それが子供である。

子供のおかげで突然の赤っ恥!!

かくいう我が家の娘たちも、様々な失言や愚行を炸裂させ
親である私は何度『穴を掘ってでも入りたい』と願ったことだろう。

特に次女に関しては、公衆の面前で大々的にやらかすタイプなため、
私もつねづね気を使っているつもりだが、スキをみてミラクルシュートを決めてくることがある。

私の人生の中で、いまだに思い出すだけで呼吸が乱れてくるほど
最大の大恥をかかせてくれたのも、まぎれもないこの次女であった。

ある日、私は産婦人科で検診を受けなくてはならず、
どうしても次女を預けることができない状況だったため
仕方なく病院に次女を一緒に連れて行った。
思えばすでにこの時点で悲劇の扉は開かれていた。

婦人科検診というと、ただでさえ気がすすまないものである。
いくら出産を経験しているとはいえ、
医師や看護師さんの前で足を広げて検査されるのは恥ずかしいし嫌なものだ。

しばらく待合室で待った後、私の順番になり名前を呼ばれて診察室に入った。
当時3才だった次女を待合室に一人で放置するわけにもいかず
一緒に連れて入った。

『ここで下着を脱いで、椅子に座ってくださいね』と、看護師さんから説明を受け、
言われたとおりに用意した。
次女には、ここから絶対動かないで静かに座っていてね。と言い聞かせ
診察台の後ろのカーテンのところに座らせた。

医師がやってきて診察台のスイッチを押すと、ウィ―ン!という音と共に
自動的に診察台の背もたれ部分が後ろに倒れ、足が全開になる。
この診察台に座ってること自体が本当に恥ずかしいのだが、
そんなこと言っている場合ではない。

ちゃんと検査してもらわないと!!と自分の気持ちを奮い立たせた。

その時だ。

次女が、私の脱いだパンツを顔面にかぶり、まさにヘンタイ仮面のいでたちで
陽気に踊りながら医師と看護師の前に登場したのである。
腰は左右に揺らし、フラダンスのような動きをしている。

っおい――――――――!!!!!
何をしていやがるーーーーーーーー!!!!!!(;;;՞;ਊ՞;;)

医師も看護師も、突然のヘンタイ仮面の登場に
顔を真っ赤にして笑いをこらえ、悶絶している。

や、やめなさい!!もう・・・もう・・馬鹿ーーーー!!(;´༎ຶД༎ຶ`)

足を広げたまま診察台の上から怒鳴り散らし、娘の悪行を必死に制止した。
もう、診察の格好が恥ずかしいだのというレベルではない。

私が診察台から下りてこられないのをいいことに
次女は気が済むまで踊るとそそくさと診察台の後ろに退散していった。

ここまでの辱めを受けたのは、後にも先にもない。

その後の医師の説明など全く耳に入らず、
どうやってお会計して帰ったかさえ記憶が無いほど衝撃的に恥ずかしい体験だった。

それ以降、徹底的に次女の行動を先読みし
日常生活の中で突然恥をかかされないよう、厳重に注意しながら生活している。

例えば、夏にワンピースを着て出かける時などは、必ず下にショートパンツを履く。

私の読みは大当たりし、ある日ドラッグストアでお会計をしている最中、
なぜか次女は女王様のようにキリっとした表情で私のワンピースを思い切りめくりあげると
『店員さんにママのパンツを見せてあげなさい!!!!!(キリッ)』と
これまた女王様のように叫んだのだ。
私は無表情で会計を済ませた。
予想の範囲内である。

また、一緒にお風呂に入る時など、
次女は近頃よく私のアンダーヘアについての質問をしてくるのだが
恐らく近い将来、このアンダーヘアネタで公衆の前で恥をかかされることが予測されるため
『この毛は取り外し可能になっていて、ママはオシャレでこのウィッグを選んで付けているの。ママに合うかなと思って★』と説明している。

その後、何度か、これ取れるんだよねェ?と質問されているため、
私の説明を信用しているようだ。
おそらく、これであるとき突然、不特定多数のそれほど親しくない人たちの前で
『ママはおまたに毛がたくさん生えてるんだよー♪』などという言葉の暴力をふりかざされたりすることも避けられるであろう。
ママはおまたに毛が生えているのではなく、おしゃれで毛を付けているだけなのだから。

警戒してても事件は起きる・・

そんなある日のことだった。
珍しく主人とふたりで保育園のお迎えに行くと、パパが来たのがうれしいらしく
嫌な予感のするテンションの高さで次女が現れた。

さっそく『パパのおこりんぼー』だの『パパのお寝坊!』だの、からんでくる次女。
同じタイミングでお迎えにきたママさんの前で調子にのっているようだ。
パパもやめときゃいいのに同じ土俵に立ち、
『うるせーオネショマン』くらいのことを言い返した。
それもそれで言っちゃいけないやつじゃないか?と疑問を持ちながら二人をなだめようとした瞬間
次女は滑舌よく『チ〇コ長いくせにーーーー!!!』と言い放った。

おいーー!!!(;;;՞;ਊ՞;;)
大馬鹿野郎、だまらんか!!!(;;;՞;ਊ՞;;)
他のママさんもいるのにーーーー!!!

「もーなんてこと言うのーすみませ・・・」とお迎えにきていたママさんの方を振り向くと
ママさんが一言・・・・「長いのか。。」・・・・

おい!!!!
ソコは受け流せ!!!
受け止めるなーーーーーー!!!(;´༎ຶД༎ຶ`)

いや、何をもって長いのかわからないよー
ほら園児に比べたら長いし!!

ってそんないらん説明するなーーーー私――――(;´༎ຶД༎ຶ`)
人間慌てるとろくなことがない。

そんなこんなで、次女の行くところ本当に事件だらけである。
今後も新たな赤っ恥を避けるべく、すべてのピンチを先読みし
日々精進していく次第である。

ABOUT ME
冨岡さわこ
冨岡さわこ
こんにちわ!湘南に住む、占い師でエッセイストの冨岡さわこです。(✿✪‿✪。)ノ すれすれの人生、避けて通れないならネタにしよう! わたしを悩ませるあんなこともこんなことも、こんなことも。 現在、中学生と小学生の二人の娘を持つ母です♪ 過敏性腸症候群IBSのおかげで、人生に無駄なピンチが多めに降臨。